越後三山周辺(新潟) 高倉山(1143.7m) 2024年4月20日  カウント:画像読み出し不能
6:08
所要時間 5:26 車道終点(堰堤)−−5:39 沢沿いを離れる−−5:43 植林の尾根に乗る−−6:08 植林上限(標高680m)−−6:11 太い尾根に合流(標高710m)−−6:37 太い尾根に合流(標高870m)−−7:20 旧登山道に合流(標高1130m)−−7:23 高倉山−−8:15 尾根取付(標高510m)−−8:19 沢を渡る−−8:26 車道終点(堰堤)

場所新潟県南魚沼市
年月日2024年4月20日 日帰り
天候
山行種類往路:藪山 復路:一応、一般登山か?
交通手段マイカー
駐車場車道終点に駐車余地あり
登山道の有無往路の尾根には道無し。復路の尾根には廃道化しつつ登山道あり
籔の有無往路の尾根は植林帯は藪が酷いがブナ林に入ると藪が薄く歩きやすい。山頂直下のみ石楠花藪あり。復路の尾根は尾根上部の岩っぽい区間は潅木が盛大にはみ出して藪漕ぎ状態だが、発達した樹林帯では藪は薄く歩きやすい
危険個所の有無復路の尾根上部は岩場があるので注意。ただし岩登りは不要
冬装備ピッケル(ルートを選べば不要だった)、10本爪アイゼン(未使用)
山頂の展望立木皆無でおそらく良好だが雲の中で見えなかった
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コメント残雪期末期で行き先に悩んだ末に廃道化した登山道があり雪が無くても登れそうな高倉山を選択。雪装備を担いだが使わなかった。堰堤上流側の広い谷は枯れたカヤトに覆われて道が不明で適当に登って道らしき筋を発見したものの、植林の尾根に乗ってからは道が消えて藪漕ぎ状態に。植林帯が終わってブナの自然林に入って以降の方が植生がずっと薄く歩きやすかった。最終的には高倉山南尾根に乗ったが尾根幅が広くて藪が薄く雪が無くても歩きやすかった。山頂直下の旧登山道に乗る直前のみ石楠花藪が登場して苦労したが、旧登山道は明瞭な道でちょっとびっくりした。帰りは旧登山道を辿ったが地形図の破線通りに道が続いていた。堰堤から尾根の取付までは道がほぼ消えており初見で尾根取り付きにたどり着くのはほぼ不可能


畦地集落から見た高倉山。往路で使った尾根が良く見えている


車道終点は巨大堰堤脇 車道終点から明瞭な道が延びている
少しの間は良好な道が続く 冬枯れしたカヤトの原に出ると道が消失
谷の右端を上がっていくが徐々に藪化 標高500m付近で目印登場。しかし道が無い
目的の尾根は右手にあると信じて藪の中へ 明らかに木の隙間がある筋を発見! 旧登山道を確信
標高520m付近で小尾根に出た。目印継続 何やら標識もあるので旧登山道っぽい
標高540m付近。尾根は完全に藪の中 それでも目印は散在する
邪魔な灌木を切った跡。やっぱり旧登山道としか思えない ミネザクラか?
標高670m付近が植林上端 植林より上はブナの自然林で藪から解放された
標高710m付近で明瞭な尾根に乗り現在地判明。ルートミスだった 獣が休んだ跡
枯れたブナに付いたサルノコシカケ 標高750m付近。大きな石が点在
標高780m付近。急傾斜を登る イワウチワ。ブナ林にたくさん咲いていた
標高870mで尾根に合流。残雪が現れる 標高870mから見た高倉山山頂方向。山頂は雲の中
標高870m水平尾根は東斜面が残雪に覆われる 斜面が立ち上がる起点で沢の源頭あり
標高880m付近 標高910m付近
標高970m付近 標高1000m付近で残雪がつながる
マンサクの花 標高1090m付近。ガスに突入
標高1100m付近。傾斜が出てくる 標高1120m付近。急傾斜で雪が消える
標高1120m付近。石楠花藪を強行突破 尾根に出ると旧登山道登場。思ったよりも明瞭!
霧に煙ったピークが山頂 高倉山山頂。ガスに覆われて真っ白
山頂の1143.7m三角点 西側のガスが切れ始めて桂山が姿を現す
畦地集落付近 崖マークのある個所。劣化して切れたフィックスロープあり
雪があるのが往路で登ってきた尾根 旧登山道のあるこれから下る尾根
標高1110m付近。ここから急な下りが始まる。ロープあり 標高1100m付近。急な下りが終わって見上げる
標高1080m付近 標高1060m付近。灌木が盛大にはみ出している
標高1050m付近から振り返る。山頂はもう見えていない こちらの尾根でもイワウチワがたくさん咲いていた
標高1020m付近 標高980m付近から南に落ちる尾根に入る
標高850m付近 ミネザクラかな?
標高820m付近のマット。ブナに挟まっていた タムシバがたくさん咲いていた
標高710m付近 合目標識はこれしか残っていない
オオカメノキはたくさん咲いていた 標高590m付近。新緑が濃い
ツツジの仲間だが種類は不明 標高510m付近が尾根末端。旧登山道はここまで
中央の岩に矢印ペイントあり。沢のすぐ横にある 尾根末端から下流を見ているが道は無い
おそらくキクザキイチゲ。たくさんあった 標高490m付近で沢を横断
標高490m付近から旧登山道のある尾根を見上げる 標高490m付近のトラロープ。藪の中なので発見困難
灌木藪を下っていく 標高450m付近。左岸側に道が出現
中低山でよく見かけるスミレ2種の比較。模様の濃さの差は微妙だが距の色は明確に違うので判別可能
車道終点の直前は立派な道なのだが・・・ 車道終点
車道終点の巨大堰堤 昔は別荘地だったらしいが今は全て廃墟化している
分布域からミヤマキケマンらしい イカリソウ。初めて見た
畦地集落から見た大水上山付近 ツボスミレ(ニョイスミレ)


 大型連休の1週間前にもなると雪が多く標高が高いエリア以外の雪はほとんど期待できなくなる。中越地方だと越後三山付近や上越国境、奥只見などが該当するが、もう手軽に登れる山は残っていない。いっそのこと富山の山にでもと考えたがこれまた手軽に日帰りが可能な未踏の山は残っておらず、気合を入れてテントを背負うような山ばかりだ。おまけに天気予報では日曜日は雨の予報が出ていて土曜日しか使えない。さらには今週の平日は先週末に登った内桧岳の疲労が取れないままで、木曜日に会社で肉体労働させられて金曜日はお疲れモードだった。こうなると手軽な山以外に選択肢はないが、可能ならば残雪が利用できる山がいい。

 行き先は悩みに悩んで越後三山周辺の高倉山に決定した。ここは一応登山道があるようだが廃道化しつつあって一部藪漕ぎ状態だとの記録を見たことがある。そうならば雪がある時期に登るのがお得だろうと考えて今年の残雪期に狙っていたが、今年はタイミングが合わずに西側の桂山だけ登っていたのだった。もう雪は無いかもしれないが、木々の芽吹き前のタイミングで藪漕ぎにはいい時期だろう。もし雪があったらラッキーくらいの考えで向かうことにした。

 最近は魚沼市の山が多かったが今回は南魚沼市なので魚沼市よりは近い。いつもなら十日町市街地を抜けて国道252号線を北上するが、今回は市街地手前で国道253号線に入って旧六日町に出るコースだ。久しぶりに片道3時間かからずに登山口となる小川集落に到着。その東側の沢筋に沿って上がる車道を終点まで上がると旧登山道の起点があるはすだ。急だが意外にも舗装された道が続いて終点は巨大な砂防ダム。これは地形図に表記された施設で、この左岸側から山頂に至る破線が延びているはずだ。

 今回は薄い登山道跡を追うので暗闇での行動は避け、朝飯を食って周囲が充分明るくなってから出発した。予報では日本海側は昼頃から天候が回復して晴れだが朝は場所によっては雨で、悪い具合に魚沼地方がその雨のエリアであった。よって今回は雨具を持ち足元は防寒長靴とした。今は雲が薄く空には一部青いところも見えているが、南側の金城山の稜線は徐々に雲の中に隠れつつあり、雲が低くなってきているのが心配だ。本当に雨が降るかもしれない。今回は先週のように日焼けや暑さ対策は不要だ。

 車道終点から明瞭な道が延びてピンクリボンの目印もいくつか目に入っていたので、この時点では登山道はまだ生きているとしか思えなかったが、すぐに期待は裏切られた。この谷は広くて冬枯れしたカヤトに覆われているが、その中にマンホールの蓋の様な黒い物体までは道と目印があったがそこでおしまい。以降は道筋は全く見当たらないので地形図の破線が頼り。破線は広い谷の左岸端を上がって標高510m付近で小さな尾根に取り付くことになっているので、まずは沢の右側(左岸側)を上がっていく。場所によっては何となく道があるように見えなくもないが長続きしない。谷の中は背の高い立木は無く一面の枯れたカヤトの原に一部が灌木藪であるが、それらに蔓が巻きついているのでピッケルが引っかかって厄介だ。カヤトの原にはまだ蕾の花があったが、開花しておらず花の形が不明なので種類も不明だが、葉っぱの形状からするとキクザキイチゲっぽい。それともイチリンソウだろうか? スミレも咲いていたが、帰りに詳細を確認したがおそらくタチツボスミレだろう。

 標高500m付近で一時的にピンクリボンの目印が出現し、何となく道筋が右手斜面に続いているように見えるので笹を分けてそちらに向かうと、明らかに木の隙間が広く道として作られた地形に遭遇。これで廃道化した登山道に乗ったと確信した(実際には違っていたがそれは下山時に判明)。道筋を登ると杉植林の小尾根に到着したが、目印は点在しているものの道は消えてしまい藪漕ぎ状態になってしまった。植林帯なのでまだ藪の濃さはそれほどでもないが、場所によっては潅木が鬱陶しい。藪が無い開けた場所では枯れたカヤトが雪解け後も地面に寝ていて、夜露?で濡れていてこれが良く滑ること! 藪が無いのと滑らないのとどちらがいいのか微妙な状態だが、やっぱり藪が無い方が精神的には気持ちいいので滑りながらも開けたカヤトの上を歩くことが多かった。ちなみに植林は杉だが雪の重みで根元は大きく曲がっていて、木材としての価値はかなり落ちるだろう。

 標高760mに達すると植林が終わって背の高いブナの自然林に変わると同時に矮小な潅木藪がきれいさっぱり消えて非常に歩きやすくなった。この標高ではまだ笹や根曲がり竹は登場しない。歩きやすい植生だが廃道化した道形は皆無で目印もほとんど無く、廃道化して道が完全に消えたのだと思った。ブナ林ではイワウチワがたくさん咲いていた。

 しかし標高710mで右から顕著な尾根が合流したことで現在地が判明。地形図の破線のある小尾根を登っているとばかり考えていたが、実際にはもっと東側の尾根を登っていて高倉山から南に落ちる顕著な尾根に合流したのだった。偶然にもこの尾根は残雪期に利用しようと考えていた尾根で、この植生なら雪が付けばスノーシューで快適に歩けるだろう。おまけに尾根幅が広く傾斜は適度なので、比較的遅くまで雪が残るだろう。

 今は雪は無いが藪も無い顕著な尾根で非常に歩きやすい。もしかしたら廃道化した登山道よりも状態がいいかも? 藪化した植林帯よりも歩きやすいが今日は足の重さが異常である。かなり疲労が溜まっているのは間違いなく、高倉山程度の標高差の山で正解だった。一つだけ心配があり、新型コロナの後遺症の可能性だ。後遺症には様々な症状があり、その中で倦怠感や疲労感もある。今週の平日は明らかに疲れが感じられたが、それが後遺症が原因とも考えられる。これは長期的な経過を見ないと分からない。何せ5日間寝たきりから2日間の会社勤め後に内桧岳で藪漕ぎだったので、筋力が低下したまま長時間の行動で疲労しただけかもしれない。

 標高870mで再び太い尾根に合流。その直下は急傾斜で少し潅木藪があったが通過した植林帯よりはずっとマシだった。尾根に合流すると尾根の東側は残雪があり、尾根直上は尾根幅が狭まって潅木藪状態に。残雪帯の傾斜が緩まるまでは藪を漕ぎ、傾斜が緩くなってから雪の上に乗った。もう最後の溶け残りなので長靴でもほぼ沈まないので気温が高くても快適だ。

 標高890mから再び傾斜が増すがここも発達したブナ林で地面の藪は薄くて快適に歩けた。場所によっては獣道と思われる道筋あった。標高1000m付近からしばらくは残雪が繋がって雪歩き。谷を挟んだ左手の尾根が地形図に破線が描かれた尾根だが、今は道形はどの程度残っているだろうか。山頂手前で合流するのでそこで確認し、ある程度明瞭な道だったら帰りはそちらを下るのもいいだろう。

 標高1120mを越えて傾斜がきつくなると雪が消えるが、ここから尾根に出るまでが藪が一番濃くて、最後は少し濡れた石楠花藪を突破させられた。石楠花を抜けると細いが明瞭な尾根で、そこには思った以上に明瞭な道筋があった。これが旧登山道に違いない。尾根は痩せて背の高い木は無く、矮小な潅木が尾根を覆っていて旧登山道にも容赦なくはみ出している。おまけに藪が湿っているのでズボンが少し濡れてしまうが、雨具を着用するほどではないので我慢して歩く。下山時に雨が降らなければ歩いているうちに乾くだろう。

 いつの間にかガスの中に入って周囲は真っ白で、天候が崩れてきているのか全く分からない。山頂も見えないが道が消えたらおそらく山頂だろう。それに山頂には三角点があるはずで、尾根上には雪は無いのでおそらく三角点も地面に出ているだろう。

 潅木がはみ出した道形を進んでいくと右に回りこむように尾根が屈曲し、その先に霧の中から明らかな高まりが登場し、そこには棒状の物が立っていていかにも山頂っぽい。そのピークに立つと山頂標識は無かったが三角点があり、高倉山山頂に間違いなかった。高い木は皆無でおそらく360度の大展望だが、今はガスの中で真っ白。時間が経過すると西側のガスが切れて桂山とそれに続く稜線が姿を現したが、尾根が広い場所ではまだ雪が残っていた。残念ながら八海山のある東側はガスに覆われたままだった。

 今回は最初から疲労が溜まった状態で登ったので短時間でもそれなりに疲れたが、この天気では山頂で休む気にはなれないので写真撮影後は即座に下山を開始した。

 帰りのルートであるが予想以上に旧登山道が明瞭だったので、これを辿ることにした。地形図では土崖マークがある急傾斜でイヤらしい小尾根だが、道があったくらいなので大きな危険は無いはずだ。この地形ならおそらく雪は全く残っていないだろう。

 往路で石楠花藪を突破した地点を通過して南向きの明瞭な尾根に道は続くが、周囲から容赦なく潅木がはみ出していて鬱陶しいことこの上ない。一部のみ岩場が登場して藪が消え、ここには古いフィックスロープがあったが切れてしまったらしい。先に続く岩場を横断するがロープ無しでも特に危険はない。逆に雪がある時期だとロープが欲しいかも。その次は急な下りでここにもロープが流してあるが、周囲の潅木に掴まることができるのでロープは使わなかった。というか、ロープが古くて信用できなかった。

 すぐに傾斜が緩んで太い尾根に乗ると立木の高さが高くなって旧登山道にはみ出す枝がぐっと少なくなって歩きやすくなった。これくらいなら往路で使った尾根の自然林と同じくらいの歩きやすさか。道形は相変わらず明瞭でほぼ尾根頂上に付けられているので下りでも迷いにくい。ただし大量のブナの落ち葉で滑りやすいのが難点だ。少し高度が落ちると真っ白なタムシバの花があちこちに咲いて目を楽しませる。オオカメノキの花も見られるが、北アルプスの比較的標高が高い場所では初夏の7月くらいに見られる。アジサイのような花だが木の高さが高いのが特徴で判別しやすい。

 標高900m付近で1箇所だけ尾根直上を離れて左に一時的に巻く場所があり、ここで尾根を離れて下るのか、それとも私が道を外してしまって尾根直上に道があるのが正解なのか心配になったが、道筋はすぐに尾根に復帰した。ここだけ藪が濃いとか何か理由があるのだろうが、地形図を見ると土崖マークを迂回していたので納得。その後はずっと尾根直上に道が続いていた。

 標高820m付近ではブナの二又の三区の間に古いマットが挟んであり、登山道が生きていた時代の落とし物らしい。標高660m付近では4合目の標識が登場。山頂から車道終点までの間で見かけた合目標識はこれしかなかった。おそらくは昔は1合目〜9合目まで標識があったのだろうが、廃道化して以降は整備されずに落下してしまったのだろう。

 高度が落ちてくると木々の芽吹きが既に始まっていて若葉の色が鮮やかだ。左手からは大きな沢音が聞こえてきて小さな滝も見えた。地形図では旧登山道の尾根の東側は谷地形にはなっているが水線は描かれていないが、実際には結構な標高から水が流れていた。

 下っていって尾根がバラけて広い谷に入ると同時に道形は消えてしまって往路で見たとおりに冬枯れしたカヤトの原である。そして目の前(南側)には沢が流れていて、これは往路では地形図の表記に従って渡らなかった沢であるが、水量は多めでここでも水が流れていた。旧登山道が明瞭化する起点には沢のすぐ横に大きい石があって、ルートを示す矢印がスプレーしてあった。ここから下は沢沿いを下れと言うことらしいが、道は全く存在しない。私のように初見でここを登ってこの尾根の起点=旧登山道入口にたどり着くのは至難の業で、他人のトラックログを参考にする必要があるだろう。周囲には目印は全く見られないし、堰堤までの間でも目印はほぼ皆無だった。

 最終的には沢の対岸に車道終点があるため、沢周辺の藪が薄い箇所で対岸へ渡渉。私は長靴なので流れは気にしないで渡れたが、登山靴の場合は場所を選ぶ必要がある。川幅は狭く水量は少ないので問題ないのだが、場所によっては沢の周囲は湿地状になっていて靴が沈んでしまうので要注意だ。

 歩きやすいところを適当に下りつつ往路で見た花を撮影。スミレは距の色からしてタチツボスミレとオオタチツボスミレの2種類があるようだ。数は僅かだが、花の大きさが明らかに小さく花の地の色が白で濃い紫の模様が入ったスミレがあった。現地では種類は不明だったが、帰宅後にネットで調べたらツボスミレらしい。スミレの中では最小クラスで距は短く丸いとのことでその通りだった。

 広い谷の左岸縁を下ると徐々に道らしくなり、最後は明瞭な道になって堰堤=車道終点に到着した。


 今回のルートのツボは廃道化した登山道がある尾根取り付きまでの間の道が全く無い区間で、車道終点を出発して最初の明瞭な道を進んで道が徐々にあやふやになったらそのまま左岸縁を水が流れる沢に沿って進み、適当な場所で対岸(右岸)へ渡ってそのまま沢沿いを進むと、流れのすぐ近くの石にルートを示す矢印が描かれているのでここで沢を離れて左側の小尾根に取り付くのが正解だ。矢印が書かれた石から先は道形が現れるし、尾根に乗るのでルートに迷うことは無いだろう。

 今回はもっと気楽に登れる山かと思ったら大間違いで、往路では計画外の尾根を間違って登ってしまったが、逆に歩きやすい植生で雪のある時期のルートとして使えそうな発見もあって楽しめた。おそらくアルプス以外では今シーズン最後の雪を踏んだことになるだろう。気温も上がってきたことだし、長靴の出番もそろそろおしまいかな。

 

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